【新年】2016年以降の電子書籍ビジネス

電子出版戦略論

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 新年あけましておめでとうございます! 昨年も大変お世話になり、誠にありがとうございました。

 EWAでは2014年~2015年に「インディーズ電子書籍市場」についていくつかの予測をしましたが、ほとんどその通りになりました。そこで今回は、2016年の電子書籍市場について分析をしてみたいと思います。

個人が活躍する場が整った!

 メディア等で取り上げられないため、ほとんどの人は気付いていませんが… 実は2015年は電子書籍市場にとって非常に重要な一年となりました。

 私たち「個人」が活躍するための場が完全に整ったと言えます。
 その理由は大きく分けて2つあります。

 ひとつ目は「又吉さんの電子書籍ベストセラー」です。

 『火花』は電子書籍で10万ダウンロード以上をされました。ここで注目したいのは、電子書籍は複数冊を購入できない仕組みということです。

 つまり、日本には最低でも10万人の電子書籍ユーザーがいるということが分かります。
 もちろん『火花』を買っていない人もたくさんいるでしょうから、20万~30万人の読者がいることが想定されます。

 この数字は、米国に近づいてきていると考えていいでしょう。ジョン・ロックさんは100万部を達成しましたが、彼の場合も、複数冊を出版することで、その累計として100万部となりました。

 そして、ジョンさんの1冊あたりの売上数は20万~30万部でした。
 つまり、日本でもインディーズ作家が累計100万部を売るための土壌が整ったということです。

 ちなみに、ジョンさんが100万部を達成したのは、米国でKindleが普及しておおよそ4年後です。Kindle日本上陸は2012年でしたから、2016年がちょうど4年目になります。

 これだけではありません・・・

最強の個人マネタイズ方法

 2015年、もうひとつの重要な出来事として「個人のデジタルコンテンツビジネスへの活発化」があげられます。

 わかりやすいところで言えば、堀江貴文氏がオンラインサロンを開始して、わずか1日で300名の定員がいっぱいになりました。すぐに追加募集を行い、500名までなりました。

 つまり、数日で「月間500万円」の売上が確定してしまったのです。

 これは堀江さんだからできたのか?

 そんなことはありません。もちろん、誰にでも行える可能性はあります。

 その証拠に、オンラインサロンのシナプスさんを見ると、それぞれの業界で大きな影響力を持つ方が高額サロンに数百名のメンバーを集めています。

 ということは、私たちも自らをブランディングし、着実にファンを集めていけば、大きく成功できる可能性は十分にあるということです。

電子書籍は強力な武器

 インターネットビジネス市場において、電子書籍というメディアを司れることは非常に強力な武器になります。

 なぜなら、電子書籍を活用すると、自分はもちろん、他者のこともプロデュースできるようになるからです。そして、相乗効果が起き、チャンス溢れる市場でもっとも活躍できるポジションにつくことができます。

 さらに言えば上記のような視点は「電子出版メディア」から市場をとらえた時にのみ見えてくるチャンスです。

 私たちは現在、エストリビューター育成という事業をメインとしていますが、来年からは同時に新しいデジタルコンテンツ・ビジネスの可能性も追求していく予定です。

まとめ

 まとめると、2015年は「個人のデジタルコンテンツビジネスの土壌が完全に整った一年」でした。しかも、米国とはまた違った進化をしていて、非常に面白い市場になってきました。

 ぜひ2016年も楽しく、そして着実に成功に向かって実践を続けていきましょう。

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