電子書籍広告論Vol.3(完結)


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本記事は『電子書籍広告論Vol.2』の続きです。

実践方法

 前回は、「電子書籍広告」を組み立てる方法をご紹介しました。今回は、実際に「電子書籍広告」を実践する為の「アクションガイド」をお伝えします。

【電子出版広告ビジネス・アクションガイド】

  1. 媒体資料、免責事項の整備
  2. 出稿までのフロー整備
  3. クライアント(広告出稿者)獲得
  4. 御礼

 あなたの媒体が完成したのち、このアクションガイドに従って準備頂ければ、広告ビジネス展開が可能となります。それぞれを見て行きましょう。

1.媒体資料、免責事項の整備

 【広告ビジネス構築に必要な5つの要素】でご紹介した要素を元に「媒体資料」を制作します。必要最低限の情報が載っていれば、媒体資料として十分に機能します。

 そして、意外と見落としがちなのが免責事項です。媒体資料や、お申込みページ等に、必ず免責事項を掲載します。広告はクライアントや広告文章によって結果が変わりますので、その辺りの注意書きを記しておきます。

2.出稿までのフロー整備

 お申し込みから出稿まで、どのような手順で行うのか確認し整備しておきます。しっかりとした仕組みを作っておけば、アルバイトや外部に依頼することで、半自動的に運用することが出来るようになります。

 基本的には、以下の様な流れで行うとスムーズです。

【出稿までのフロー】

  1. お申込みフォームからのお問い合わせ
  2. 自動返信メールで媒体資料の送付
  3. 出稿日の決定
  4. 銀行振込で支払い
  5. 出稿原稿の送付、チェック
  6. 問題が無ければ出稿

3.クライアント(広告出稿者)獲得

 クライアントの獲得の為には、電子書籍内やブログ等、電子書籍に関連する様々な場所で「広告出稿主募集」と伝えることです。単純なことに思えますが重要です。

 また、媒体力が出てきて「魅力的な媒体に育った」という段階になったら広告代理店募集を行うと、営業力が強化されます。

4.御礼

 私はこれまで幾つもの広告媒体に出稿してきましたが、驚くほど多くの人が「広告出稿後の御礼」をおろそかにしています。20万円の広告媒体に出稿し、その後、何の連絡もなかった時は、少しガッカリしたものです。

 たった一言「この度は当社媒体にご出稿頂きまして、誠にありがとうございました。ご期待に沿う結果に繋がりましたでしょうか? 今後とも末永くお付き合いの程、よろしくお願い致します。」とでも送ってくれれば、また出してみようかなと思うものです。

 あなたが行う時は、クライアントへの御礼を忘れないようにしてください。優れた媒体は何度も出稿するリピーターがつきます。そして、リピーターを多数抱えている媒体主ほど、クライアントへの御礼を丁寧に行っています。

まとめ

 以上が、電子出版における広告ビジネスの全貌になります。最初に申した通り、広告ビジネスは「寝ながら安定した収益を上げる」最適な手法です。

 今、メルマガ広告で大きな利益を上げている人たちは、やはりメルマガブームが起きる直前に準備をし、上手く波に乗った人がほとんどです。すぐに実践できなくても、少しずつ準備を始めると良いのではないでしょうか。

 また、最後に現時点での「課題点」についても、包み隠さずお伝えさせて頂きます。

現状の課題点

 個人的に、電子書籍による広告ビジネスは、2012年~2013年には普及すると思っていました。しかし、電子書籍の一般化自体に時間が掛かっており、2015年の現在でも実践している人がいません。その理由を考えてみた所、明確な原因が分かりました。

 一番の理由は、「電子書籍を広める媒体が少なすぎる」ことです。

 記事内でもお伝えした通り、電子書籍を広告媒体にするには「読者人数(発行部数)」が大きく関わってきます。そもそも電子書籍が誰にも読まれないのであれば、広告化するのは不可能です。

 現時点で、電子書籍を多くの人に届けるには、Amazon Kindleを使うほかありません。しかし、Amazon Kindleは、「電子書籍に内に広告を載せるのはNG」と規約で定められています

申請者は、電子書籍に広告、または主として製品やサービスを宣伝または販売促進することを意図したその他のコンテンツを掲載してはなりません。
(KDP規約:5.1.2 コンテンツの要件より)

 つまり、KDPはおおやけには電子書籍内の広告を認めていない、ということです。

 しかし一方で、「コンテンツ(記事)広告」の形にすれば、決して不可能ではありません。なぜなら、「コンテンツ広告」は読者にとって有益な内容にもできるからです。まだまだ工夫の余地はあります。

発行部数を増やす方法

 では、どのようにして、電子書籍の発行部数を「1万部、2万部…」と増やしていけば良いのでしょう?

 答えは「とにかく地道に出版を続けること」だと思います。その場限りの派手なプロモーションは、ブランドを落とす方向に行きがちです。とにかく、地道に良い書籍を届け続けることが、長い目で見た時に最強の武器になります。

 KDPを使いつつ、独自配信も開始して「真の読者」を集めていく。その先に、ビジネスの安定と広告ビジネスの実現が見えてきます。

 この状況を「まだ整備されていないからやめよう」と捉えるのか、「誰もやっていないからチャンスがある!」と捉えるのかで、たどり着くゴールは全く変わってきます。

 私もこれからも実践を続けていきます。お読み頂き、ありがとうございました。


2015-02-11 | Posted in 電子出版戦略論No Comments »